子どものやる気スイッチを入れる!10の魔法のことばで自己肯定感を育てよう
— 子育て, メンタル, モチベーション — 7 min read
子育てにおいて、「どうしたらうちの子はもっとやる気を出してくれるの?」という悩みは多くの親が抱えるものです。でも実は、特別な才能や高い学力よりも、子どもの“やる気スイッチ”を押すのに必要なのは、親の「言葉の選び方」だったりします。
自己肯定感=やる気スイッチの“電源”
自己肯定感とは、「自分は価値ある人間だ」「自分は好き」「きっとできる」と信じられる感覚のこと。これが高い子は、自然と行動に前向きになります。つまり、自己肯定感は“やる気スイッチの電源”のようなもの。
でも、日本の子どもたちの自己肯定感は、世界的に見てもとても低いと言われています。親の何気ない一言が、子どものやる気を止めてしまっているかもしれません。
例えば、「自分は人並みに能力がある」と答えた高校生はわずか 7.4%。 「自分はダメな人間だと思うことがある」と答えたのは 72.5% にものぼります。
こうした子どもの「心の土台」は、実は親の声かけで大きく変わっていきます。
子どもを萎縮させる「3つの呪いのことば」
まずは、子どものやる気スイッチをOFFにしてしまう言葉たちに注意しましょう。
1. 「早くしなさい」
命令されると子どもは受け身になり、自主性が育ちません。
2. 「ちゃんとしなさい」
“できていない”というメッセージになり、自己否定感を植えつけます。
3. 「勉強しなさい」
やらされる勉強は苦痛でしかありません。子どもの興味を潰してしまう原因に。
この3つの言葉はすべて“命令”。 子どもの「自発性」や「楽しむ気持ち」を潰してしまうNGワードです。
子どもの自己肯定感を高める10の魔法のことば
それでは、やる気スイッチをONにする「魔法のことば」を見ていきましょう。
才能を伸ばす言葉(自己効力感のスイッチ)
- 「すごいね」
- 「さすがだね」
- 「いいね」
→ 「認められた」と感じることで、子どもはもっと挑戦したくなります。
感謝の言葉(貢献欲求のスイッチ)
- 「ありがとう」
- 「うれしい」
- 「助かった」
→ 「自分は誰かの役に立っている」と実感することで、自信と責任感が芽生えます。
関心を示す言葉(自己重要感のスイッチ)
- 「なるほど」
- 「知らなかった」
→ 子どもの話に本気で耳を傾け、知識や視点を認めると、学ぶことが楽しくなります。親が子どもに質問することが大切です。
安心と信頼の言葉(挑戦する勇気のスイッチ)
- 「大丈夫」
→ 失敗や不安を乗り越えるエネルギーになります。安心できるこの一言で、挑戦する勇気が育ちます。
本来の姿を認める言葉(本質への信頼スイッチ)
- 「らしくないね」
→ 「本当はもっとできる子だよね」と、存在そのものを信頼しているメッセージになります。「どうしてこんなことしたの?」ではなく、「君らしくないね」と伝えることで、本来の良さを認めつつ正すことができます。
言葉が変われば、子どもの未来が変わる
親の一言が、子どもにとっては“世界のすべて”になることもあります。
- 「やる気がない」のではなく、
- 「やる気が育つ言葉をかけられていない」だけかもしれません。
大切なのは、子どもを“変えよう”とする前に、親の言葉を変えることです。 命令や否定の言葉は自己肯定感を奪い、感謝や認知の言葉は心の土台を育てます。
「子どもの自己肯定感は、親がどれだけ“言葉で愛を伝えられるか”にかかっている」
毎日の言葉がけに、ぜひ「魔法のことば」を取り入れてみてください。 きっと、子どもの目の輝きが変わってくるはずです。

子どものやる気は、親の言葉で“そっと押すだけ”でいいのです。 あなたの声が、子どもの未来をつくる魔法になります。