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習慣化の科学:脳はなぜ『続けること』が苦手なのか?

脳科学, 習慣, モチベーション6 min read

習慣が続かないのは「あなたのせい」じゃない

「早起きを始めようと思ったのに、気づいたらまた夜更かし」 「ダイエットを決意したけど、いつの間にかお菓子生活に逆戻り」

こんな経験、誰にでもありますよね。
でも、それは「意志が弱いから」ではありません。
脳の構造と働きそのものが、習慣化を難しくしているのです。

今回は、脳科学の視点から「なぜ人は習慣を続けるのが苦手なのか?」を解き明かし、習慣を味方にするための具体的な戦略を紹介します。

脳は「変化」が嫌いな臓器

私たちの脳は、本来**「変化を嫌うようにできている」**ということをご存じでしょうか?

これは「ホメオスタシス(恒常性)」と呼ばれる生体機能で、脳は常に「今の状態を維持しよう」とします。
たとえば、運動を始めようとすると「面倒くさい」「今日はやめておこう」と感じるのは、脳がエネルギー消費を最小限に抑えようとする防衛反応なのです。

ドーパミンと報酬系の罠

さらに、脳内ホルモンの「ドーパミン」も関係しています。
ドーパミンは「報酬に対する期待」を高める神経伝達物質ですが、即時的な報酬に反応しやすく、
習慣化のような地味で長期的な行動にはなかなか強く働きません。

だからこそ、YouTubeやSNSには夢中になれても、読書や運動は続けにくいのです。

続けるために必要なのは「意志力」ではない

ではどうすれば、そんな脳を“騙して”でも行動を続けさせることができるのでしょうか?

答えはシンプルです。環境と仕組みを変えることです。

習慣化のポイントはこの3つ

  1. トリガー(きっかけ)を設置する
    → 例:歯を磨いた後に5分間のストレッチ

  2. 小さく始める
    → 例:「1日30分の筋トレ」ではなく「1日腕立て3回」

  3. 即時報酬を用意する
    → 例:運動後にお気に入りのプロテインドリンクを飲む

人は「やる理由が明確」で「ハードルが低く」、「やったら得した気分になれる」ことなら続けやすいのです。

脳に「快」のループを作ろう

脳は快楽に弱く、不快に敏感です。
この特性を逆手に取りましょう。

  • 行動=不快 → 続かない
  • 行動=快 → 続く

つまり、習慣そのものを「楽しいもの」「気持ちのいいもの」にしてしまえばいいのです。

おすすめ:記録をつける

  • 体重や体組成を測る
  • 身体の変化をテーマにジャーナリングする
  • 習慣トラッカーやゲーミフィケーションのアプリを使う

ちょっとした行動でも「達成感」が得られ、脳内でドーパミンが分泌されやすくなります。
お風呂上がりに体重計に乗るといったことからはじめてみましょう。

結論:脳の性質を理解すれば、誰でも習慣化できる

「続けられない」は、脳の仕組みによるものです。
でも、脳をうまくコントロールする技術=習慣化スキルを身につければ、
どんな人でも行動を継続できるようになります。

今日から始める小さな一歩が、未来を大きく変えることを忘れないでください。

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習慣化を通して、脳を味方にできたら最強です。
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